正しくおそれるということ
新型コロナが5類に移行してから2年近くが経過しました。
街中ではマスクをする人も減り、私自身の身の回りでも、飲食をする機会が増えた気がしております。
ただ、知り合いのドクターに聞くと、決して大幅に新型コロナの罹患者が減ったというわけではなく、インフルエンザやマイコプラズマ肺炎と共に新型コロナも増加傾向とのことでした。
やはり、安心しきってはいけない、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではいけない、と思っていた折、コンゴで原因不明の病気が流行し、多数の死者が出ているとのニュースに触れました。
現時点では、どのような病気なのか、未知のウイルスによるものかといった点は不明であり、調査が行われているとのことですが、このニュースに触れた時に、「またパンデミックが起こるのか」と一抹の不安を感じた方も多かったのではないでしょうか?
自分の知らない出来事が起こる、しかも、それが生命にかかわることである、となると、人々が漠然とした恐怖を抱くのも仕方のないところです。
ただ、根拠もなく過剰に恐れるだけでは、社会生活に支障が発生しますし、場合によっては、行き過ぎた対応のために、他者に対する過度な関与・侵害につながってしまう可能性もあります。
つまり、発生している出来事を医学的・科学的に判断するとともに、対応の妥当性に関しては、事後的に検証・総括を行うということが、「正しく恐れる」ことの前提になるのではないか、と思います。
その意味において、日本において、現時点で十分な検証が行われているとは言えません。
今後、私たちが「正しく恐れる」ことを知るためにも、政府には、行われた新型コロナ対策に関して、十分な検証を行ってもらいたいと思います。
以上
弁護士 大城 季絵

