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2017年8月 8日 (火)

医療事件の個別性について

1. 法律事務家である弁護士の業務の中心は、個別・具体的な案件(例えば、AさんとBさんの間で、〇〇〇〇をめぐって紛争となっている。)を解決するというところにあります。最近は、企業法務や社外取締役等において、やや一般的な法的スキームに関わることも増えていますが、その場合にも、会社ごとや案件ごとの個性があります。

2. 医療事件についていえば、案件ごとの個別性の程度(事案による違い)は、他の案件よりもさらに大きいと感じられます。1人ひとりの身体の状況(病状)や、それに対する医療措置、その後の状況の変化は、決して同一ではありません。医療技術の進歩と医療の細分化がこれに拍車をかけています。

 従って、医療事件を何年も取り扱っていると、多少は蓄積ができてきますが、その都度、新鮮な気持ちで取り組まなければなりません。

 相談者の中には、「新聞で私の親と同じケースについて病院の責任が認められていた。」とおっしゃる方がおられ、そう思うのも無理はありませんが、弁護士としては、案件ごとの個別性を分かっていただいた上で、相談者と共に戦っていくことになります。

                  弁護士 上田 正和


医療事故研究会HP http://www.iryoujiko.net


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