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2014年10月14日 (火)

死亡時刻について

 医療事故の話題からは少し離れますが、死亡診断書(又は死体検案書)における死亡時刻の記載について、思うところを述べます。

死亡診断書は、人の死亡に関する医学的・法律的証明であり、医師にしか作成は許されていません。

法的には、例えば、親子が同じ日になくなったような場合、死亡の先後によって、相続人の範囲や各相続分に大きな差異が生じかねませんので、死亡時刻は正確に記載されるべきです。死亡診断書記入マニュアルにも、「死亡確認時刻」ではなく「死亡時刻」を記載するように注意書きがなされています。

ところが、実際の医療現場では、ある程度患者の家族が揃ってから厳粛に死亡を宣告し、その時刻を死亡診断書に記入するというのが一般的なようです。

 このような運用でも、通常は問題が発生することはないのでしょうが、近時、相続税制の改正が予定されています。施行日の日付をまたぐ死亡診断についてはトラブルが起きないか、ふと心配になった次第です。

                      弁護士 北畑 有梨

医療事故研究会HP http://www.iryoujiko.net

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