医療事故調査・支援センター
昨今、鉄道事故や原発事故などに対して、事故調査委員会による「事故」の原因
究明や再発防止策の検証がなされていますが、医療事故についても、「事故」の
原因究明などを行う制度づくりが進められています。
平成26年6月に医療法が改正され、「医療事故調査・支援センター」の設置・
調査、院内調査の義務化などが法律で定められました。
日本では年間1300~2000件もの医療事故によって、患者が亡くなっていると
言われています。改正法は、このような死亡事故について、病院は医療事故原因の
調査を行うとともに、「医療事故調査・支援センター」へ報告しなければならない
としています。加えて、「医療事故調査・支援センター」への報告に先立って、
遺族の方々への説明を義務付けています。また、病院による調査結果に納得できな
い遺族の方々が、「医療事故調査・支援センター」に再調査を依頼することもでき
ます。
これらの制度は平成27年10月に運用開始の予定であり、それまでに制度の具体的
な内容や基準などが検討されることになっています。医療機関のみならず遺族の
方々にとっても使いやすい制度となり、医療事故の原因究明や再発防止の効果が
上がることが期待されるところです。
弁護士 保田明子
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